キャッシュが不足する要因
アンバランスを無くす!

入金と支払いのサイクルのアンバランス

キャッシュが不足する要因は、粗利が低いだけではありません。
売掛金の入金サイクルと支払いのサイクルにアンバランスがなっている場合、頑張って売上を上げてもいつもキャッシュ不足に悩まされることがあります。
売掛金の回収が60日で買掛金の支払が30日だったり、極端な例では、売掛金を180日の手形で回収して買掛金を30日の現金で支払っているという会社も存在します。
入金される前に支払いをするのですから、資金が不足するのは当たり前ですし成長すればするほど資金は不足します。
売掛金の回収サイトを縮める努力もキャッシュリッチなるためには、必要になります。
でも、競争環境に晒されていては得意先との交渉もままならないですから、先に記載したようにブルーオーシャンを築くことが何より重要となります。

借入金返済のアンバランス

キャッシュが不足する要因は、借入金の返済のスピードにも関係します。
毎月の返済額は、当月の償却前利益から賄えているでしょうか?
1800万円を借り入れて5年で返済する場合、月30万円の返済が必要になります。
借入をするということは、その資金を元手に今の利益にプラス30万円以上の利益を生み出す覚悟が必要です。そうでなければ、借り入れたお金から返済をすることになりキャッシュはどんどん減って行きます。そして、2年ほどたった時にまた返済のために借り入れをするということになってしまいます。このようなスパイラルから抜け出すことは絶対に必要なことです。

また、無理な返済計画で借入をする場合も要注意です。
借入により事業のポテンシャルがUPし月30万円の収益増が期待できるのに、返済期間を3年で銀行から勧められたために月50万円の返済をしている場合、当たり前ですが資金は不足して行きます。
あるいは、複数の借入金返済に追われているような場合には、銀行と交渉をして借入口数をまとめ、返済期間を延ばし、毎月の返済額の低減を図ることが重要です。

感覚のアンバランス

経費削減といっても経営者自身の行動ではなく、目立つ経費で自分にあまり関係ないものから手を付けようとしますが、むしろ交際費を0にするなど経営者自身の身を切る改革が必要です。また、経費削減と収益拡大というトレードオフな関係を両立させるバランス感覚もとても重要なことです。