多くの経営者が、将来の成長、競争力強化のために、新たなデジタル技術を活用して新たなビジネスモデルを創出・柔軟に改変するDX の必要性について理解しているものの、 新たなデジタル技術を活用できるように既存システムを刷新するという行動を取る企業はまだまだ少ないのが現状です。
なぜ、必要性を理解しているものの行動に移さないのかといと、①業務が担当者任せになっていて、効率化の必要性を認識していないか、認識していても改善について担当者に強く言えない、②既存のシステムがブラックボックス化しており、変更したり作り変えることの大変さを考えると二の足を踏んでしまっている、③社内に任せられる人材がいないことを理由にして取り組もうとしないなどの理由によるところが多いと思われます。
変化を求めると抵抗があるように、DXにおいても現場の理解がなければ進みません。 各部署ごとに個別に最適化されたバラバラなシステムを利用しており、全体最適化を求めて標準化を試みても、それぞれの部署が抵抗勢力となって前に進まない場合、担当者の反対を押しきることができるのは経営トップのみで、DXを成功させるという経営者のコミットメントとスポンサーシップが重要なキーとなります。