はじめに

デジタル技術の浸透で、生活をより良い方向に変化させる

2004年、スウェーデンウメオ大学のエリック・ストルターマン教授は、論文 「Information Technology and Good Life」の中で、デジタルトランスフォーメーション(DX)の概念を世界ではじめて提唱しました。

エリック教授はその定義を、デジタル技術の浸透で、人間の生活を、より良 い方向に変化させることとし、3つの段階があると説いています。

  • 第一段階:IT利用による業務プロセスの強化(既存の業務プロセスをデジタル化すること) =Digitization
  • 第二段階:ITによる業務の置き換え(使用中の機器や仕組みをデジタル化で進化させること) =Digitalization
  • 第三段階:業務がITによってシームレスに変換されること。 =Digital Transformation

経済産業省によると、2025年には古い基幹システムが壊れたりサポートが終了するタイミングで運用者や開発者といったITの人材が現在の2.5倍不足し、 既存ITシステムによる経済損失は12兆円になると言われています。私たちはもうすぐその崖を迎えようとしています。
DX=IT化ではありません。今こそ、第三段階に取り組み、単にデジタルだけでなく、「企業文化」を変革する時期なのです。